ツイート |
|
このレンズはゴーストが出にくいとか、たまに聞くことがあるかと思います。ゴーストといっても幽霊だとか心霊写真だとかそういった類の話ではなく、レンズの描写性能の話になのです。
ゴーストは出ないレンズののほうがよいレンズだとされています。またゴーストが出ると割とわかりやすいのも特徴です
そのため、わかりやすい作例がなかなか撮れなかったわけなのですが
綺麗な夕景にたまたま出会って、その時に持っていたiPhone11で、さっととってみたところ、かなりはっきりとしたゴーストが写りこんでいたので、もしかしたらiPhoneのレンズは結構ゴーストが出やすいレンズなのかなと思い、撮り比べをしてみました。
コーティングが改善されて、iPhone12やそれ以降のものだと、ゴーストが出にくくなる可能性は十分ありますが、厳しい条件になると差が出るものだなと再認識しています。
ゴーストの出てる写真(iPhone11で撮影):クリックするとフルサイズデータがDLできます。
赤い丸で囲ってある部分にゴーストが出ています。
雲の中に、青緑色のしっかりとした四角い物が写っています、これがゴーストです。四角なので、おそらくどこかの窓の光が影響したためだと思います。
ニコンZ24-70mm F4S(保護フィルターあり)で同じシーンを撮影するとこうなります。
ゴーストのない写真:Nikon Z24-70mm F4S(保護フィルターあり)
クリックして、フルサイズデータでじっくり探しても、おそらくゴーストは見つからないと思います。
ゴーストの出てる写真(iPhone11で撮影)
おそらく、後ろの看板の光が影響したと思われます。
ゴーストのない写真:Nikon Z24-70mm F4S(保護フィルターあり)
ゴーストの出てる写真(iPhone11で撮影)
これはかなりいじめた構図になってます。大きく写った街頭が影響して、かなりはっきりとしたゴーストが写っています。
ゴーストのない写真:Nikon Z24-70mm F4S(保護フィルターあり)
意地悪な構図にしてもゴーストが出ないのは、すごいです
ゴーストが発生すると、かなりはっきりとした影響がでるのでわかりやすかったと思います。では、ゴーストを防ぐにはどうするかというと
ゴーストは、レンズ内に入った強い光源がレンズ内部で反射することで起こります。なので、構図を変えることで、ゴーストが消えることがあります、ですから、ゴーストが消えるカメラ位置を探る、原因となる強い光源を入れない、上の作例で言えば、明るい窓、明るい看板、街頭などといった、構図を工夫することでゴーストは防げます
が、これは入れて撮りたい、ゴーストが出ない構図にすると変なバランスになってしまうということもあります。そうなると、ゴーストが出てしまう機材では手はないため、ゴーストの出にくい機材を使うしかありません、まぁ、これを言ったら、身も蓋もないですが
「ゴーストをできる限り防ぐには、逆光に強いレンズとそのレンズが使えるカメラで撮影しよう」となります。
レンズメーカー、カメラメーカーは、ゴーストなどの発生を抑える、いわゆる逆光耐性の向上にしのぎを削ってますので、厳しい条件下ではスマホより専門機のほうが分があると個人的には感じます。
(ニコンユーザーの贔屓目もありますが・・その専門機のなかでも、ニコンのZレンズは、現時点でトップクラスなのではと思ったりもするほど、ゴーストが出にくく逆光耐性が高い印象です)
おすすめ記事