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シャッター速度の見かた

カメラの自動化が進んで、シャッター速度など気にしないで撮影されてる方が多いと思います。特に銀塩のコンパクトカメラなどは、気にしようにも、全く表示してくれずわからないものがほとんどだったりしますが、シャッター速度を気にしてみると、多少失敗の防止になったり、ねらいをはっきりできたりするので、気にかけてみるのもいいですよ。

シャッター速度を気にすると、どんなメリットがあるかというと

1.手ぶれがある程度、予測できる
ぶれは、シャッターが開いてる間にカメラが動いてしまったせいで起きます。シャッター速度は、このシャッターが開いてる間の時間のことなので、シャッター速度の表示を見れば、どのくらいの時間シャッターが開き続けるのかわかります。

露光時間が短い間なら、比較的容易に、カメラを動かさないでささえることもできますし、仮にカメラが動いても、わずかな距離しか動きません (ぶれが目立たない)、しかし、シャッターが開く時間が長ければ長いほど、全くカメラを動かさずにささえるのはどんどん難しくなってきます。

一般的に、手持ちで、ぶれるかどうかの目安として、1/35mm換算の焦点距離 以下のシャッター速度での手持ち撮影は、ぶれた写真になりやすい、と言われてます。

シャッター速度を撮る前に確認すれば、このシャッター速度では手持ちは難しいから、もう少し、絞りを開けてシャッター速度を速くしてようとか、柱に寄っかかるなどして、手ぶれ防止の対策をとってみようなど、撮る前に手持ちで撮れるかどうか、ある程度予測がつくようになりします。

2.動きを出す 止める などの表現の幅のアップ
以前に絞りによる写り方の違いを書いたことがありますが、シャッター速度によっても、写り方が変わります。動いてる物を取るときに、シャッター速度が速ければ、ピタッと写し止められますし、逆にシャッター速度を遅くすることで、流し撮りなど、ぶれを利用して動きを表現することも可能です

滝や川などの撮影を例に取ってみます。非常に速いシャッター速度にすれば、シャッターが開いてる間の水の動きは、ほとんどその場所から動いてないですよね、つまり、ほとんど水がピタッと止まった感じで写し止めることができます。

逆にシャッター速度を遅くすると、シャッターが開いている間に大きく水が動いてますので、水が大きくぶれて、まるで線を引いたように写るため、雰囲気的に流れてる感じに写すこともできます。こんな感じで、シャッター速度によって写り方が大きく変わる被写体もたくさんあります。

もし、シャッター速度が表示できたり、操作できる機種をもっていたら、ちょっとだけでも、シャッター速度に注目してみてください

シャッター速度による描写の違い (例)

動きを出す 止める の違いのサンプルです。人工の滝を 高速シャッターでとったものと 低速シャッターでとったもをアップしました。水の部分の描写に注目してください

高速シャッターの例 (1/800s)
一部きりだし

上の写真から、一部分を切り出しました
こちらは、1/800s という比較的
高速シャッターでとったときの
写真です。
シャッター速度が速いため
水がその場で止まったような感じに
写っています。

高速シャッターで撮影すると
動いてるもの の一瞬の状態を
写し止めることができます。

低速シャッターの例 (シャッター速度 1/4s)
一部きりだし

こちらの方は、水が流れてるように
見えますよね
低速シャッターになると、
滝の水のように、動きのあるものは
露光時間中に大きく動くため
ぶれて写ります。
露光中に 撮るものが
動いたためにぶれることを
被写体ぶれといいます。
この被写体ぶれは、
利用の仕方によっては、滝の写真のように
ぶれを利用して、動きを表現することも
可能です。

ただ、ぶれを利用した表現ができる
ということは、逆に言うと、
低速シャッターは、それだけ
ぶれやすいということですから
気をつけないと
意図しない被写体ぶれ や 手ぶれ 
といった失敗も多くなりやすい と言えます

また、1/4sなどになると、
手持ちでの撮影はほぼ不可能になります
ので、低速シャッターで撮る時は、
多くの場合、三脚が必要になります

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