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1画素あたりの画素の大きさが、結果としてノイズの量として現れやすいと言うことは、こちらで書きましたが、じゃぁ、実際にセンサーサイズが10倍近く違う、(ひいては1画素あたりの大きさが大きく違う)コンパクトデジカメとデジタル一眼レフではどの程度の差がでるのか というのは作っていなかったので、実際に、撮り比べてみました。
このノイズの影響は、高感度になればなるほど、影響が出てくるので、特に高感度における差に注目していきたいと思います
今回比較に使ったカメラは、本来なら、同じ世代のカメラで比べるべきなのですが、私が持ってるカメラと言うことで、デジタル一眼レフは D1H(2001年発売)と初代Kissデジタル(2003年発売)という、老兵と言ってもいい古い機種、対してコンパクトデジカメは、今年(2009年発売)に出たばっかりの FinePix F200EXRで比べました、ノイズの処理などは、日進月歩の世界なので、古い機種(今回はD1HやKiss-D)は画像処理という面では、明らかに不利だという面も、一応頭の片隅において見ていただけると助かります
F200EXRには、ノイズ低減モードがあり、この機能を使うと二つの画素を一つの画素に見立てることで、実質的な画素サイズを倍にする(画素数は半分に減る)モードを持っているので、そのモードをONしたものとOFFにした物の二種類を入れています、そのモードをONにしたときの名称は、この表では F200EXR(SN)と書きます(どうしても横に長めになったので、横スクロールを使ってご覧ください;)
注目ポイントとしては、上のリモコンは縁の部分やボタンの文字など、下の写真は、木目調の柄がちゃんと出ているか とか 陰の部分などに注目すると差がわかりやすいと思います
F200EXR | F200EXR(SN) | Kiss-D(初代) | D1H | |
ISO100 | D1Hは最低感度が
ISO200です |
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最低感度での撮影は、どの機種も非常によく写っています 最低感度は、その機種の持つ一番いい画質でとれると言っていいので、当然の結果とも言えます |
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ISO200 | ||||
ISO100と比べて、大きく違いはない感じです デジカメ解像度比較のほうで、古いコンパクトのISO200に近い写真もありますが それらと比べると、圧倒的にきれいで 画像処理の進化は、目を見張る物があります |
当然と言えば当然ですが こちらもすばらしくきれいですね |
うん・・ノイズは無いんだけど 特に下の写真のエッジがちょっと甘い(汗 これは初代Kiss-Dの傾向のようで、微妙に甘い描写をする感じです この辺は、設計の古さが出てる感じがします ^^; |
さすがに最低感度だけあって 非常によく写っています |
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ISO400 | ||||
リモコンの方は、リモコンの縁の付近に わずかにノイズが目立つ程度だが 下の写真は、明らかに木目が消えかかっているのと 陰になってる壁の部分の描写がかなり怪しいことになってる |
下の写真の木目を見ると ノーマルモードに比べると、木目が残ってます |
エッジが甘いですが 木目などははっきり見えているのと リモコンも下の写真もノイズもほとんど目立たない感じで 十分きれいな描写 |
設計の古さというハンデがあっても APS-Cサイズにわずか270万画素という 超贅沢な画素サイズというメリットが 思いっきり生きて非常にクリア |
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ISO800 | ||||
リモコンの方の小さい文字 マイナスイオン や エアコンの文字が ノイズリダクションの影響で、一部線が消えてしまってる 下の写真に至っては、木目がほとんど目立たなくなってしまってます |
まだ、少し木目が残っていたり、陰になってる壁の でこぼこが、怪しいながらも残っているので こうやって、見比べてみると ノーマルモードのISO400とISO800の間程度の描写 という感じです |
リモコンの方は、わずかにざらつきのような軽いノイズが かかってますが、全然気になるレベルではない感じで 下の写真の方は、木目のところにカラーノイズがうっすら 浮いてますが、木目はしっかり見えているし なにより、壁の陰の部分のでこぼこは 非常にしっかり描写しているのがわかります ISO800の画質は、世代の差など関係なく 完全にF200EXRを超えてると言っていいと思う |
ずっと・・D1Hメインで使ってたのに 今更、この描写に驚きが隠せない というのが、正直な感想 ノイズらしいノイズもなく、エッジも きれいに立っていて、常用画質と言っていい描写 解像力は、全然違うが ノイズレベルという観点で見れば 最新のデジタル一眼レフにも 負けてないと言えるぐらいです (逆に言うと、1画素あたりの面積は D1Hと比べかなり小さい、最新機が D1H並のノイズレベルになっていることが 最新の画像処理のすごさを物語ってるとも言えます) |
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ISO1600 | ||||
リモコンの方は、エアコンの文字のンの文字がほとんど消えてたり 空清の空の字が、悪とも罠とも読めそうな(滝汗 ある意味描写崩壊してます;; 下の写真は・・・説明無くても、ちょっと使いたくない状況なのは 見て取れると思います |
ノイズ低減モードを持ってしても、ISO1600ともなると 下の写真は、木目は完全に消えてしまい 陰の壁の部分も、全く描写してない状態に リモコンの方は、ノーマルモードのような 文字の崩壊までは見られないので、これもまた ノーマルモードのISO800とISO1600の間程度のようです |
エッジが甘いのは・・(しつこい) それはともかく、ISO1600でも 下の写真は木目が残っているし、壁の陰の部分も カラーノイズは見られるが しっかり描写しているのがわかります |
で・・・・D1H、実は化け物ですか!?(汗 普段とってると、ISO1600では やっぱりノイズがのってるのがわかるシーンなど、あるのですが・・ 今回のテストでは、ほとんど ノイズがないしっかりした描写に 改めて驚かされます |
(最新の)コンパクトデジカメと(古めの)デジタル一眼レフで、感度によるノイズの違いを比べてみましたが、結果はある意味一目瞭然と言えます
低感度においては、最新のコンパクトデジカメは非常にきれいな描写をして、確かに美しいと言えるレベルですが、高感度特に ISO800以降のノイズと描写の崩壊が目立ってきた感じです、対してデジタル一眼レフの方は、高感度になっても極端に描写が崩れることが無く安定した描写で、高感度時の画質が非常によいことがわかります
実際に出かけてみると、室内でとりたいシーンも多く、またフラッシュも三脚も禁止(三脚は持ち歩くのも大変)というところは非常に多いのです
そういったシーンでも、ISO1600など、高い感度でなら三脚もフラッシュも必要なく、撮影が可能になる場合が非常に多くなります、もちろん、最新のコンパクトデジカメはISO1600など高い感度にも対応してますが、この結果を見てもわかるとおり、決してその画質はいいとは言えないのが現状です
対して、1画素あたりの面積が広く、高感度においてもノイズの少ないデジタル一眼レフでは
ISO1600でも、十分な画質を確保できます
つまり、デジタル一眼レフならば、室内の撮影でもきれいに撮れる
と言ってもいいのです、この感度特性は、カメラ任せでも大きなメリットと言えるのでカメラ任せにするならコンパクトデジカメでも十分という意見もありますが、個人的な意見ですが、たとえカメラ任せであっても、デジタル一眼レフを積極的に選ぶ理由は、室内でもきれいに撮れるという点にあると考えています
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