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滝や川の写真で、水の流れが線のように写ってる写真などをたまに見ることがあると思います。あれらの写真は1秒や2秒といった長時間露光によって撮れるのですが、日中の長時間露光となると、絞りを可能な限り絞っても1/4秒あたりになってしまいます。そこで、通常はNDフィルターという減光フィルターを使って長時間露光を行ういます。
しかし、NDフィルターは持ってきてない(持ってない)、とか手持ちの減光フィルターでは十分な減光が出来ないけど、長時間露光をすると面白そうな写真が撮れそうだといった場合にもしかしたら使えるかもしれない、加工方法がありましたので紹介したいと思います。
*あくまで風で実際に長時間露光をしたものとはかなり異なる結果になります。
*素材は三脚を使用して撮影した20枚以上の写真が必要となるので、少なくとも三脚は持ってないと厳しいです。
まず加工前と加工後の写真の見比べ
加工前の写真は、シャッター速度1/4秒です、これでも遅いシャッター速度ではありますが、もう少し流れを線で描写したいので加工してみます
川の流れ全体が線のように描写されています、もちろん実際に数秒露光した結果とは、異なるので、あくまで風ですが、雰囲気は出ていませんか? NDフィルターを買うまではないけど、一度は狙ってみたいと言った感じの時とかに使ってみてください
使用するソフトは、PhotoshopCS5以降のわりと新しいPhotoshopに搭載された機能を使います。
素材ですが、背景がズレないように三脚を使ってカメラを固定して、可能な限り低速シャッターで、少なくとも20枚は連写撮影してください
実は、この加工法とレイヤーの自動整列を使えば、もしかしたら手持ちでも長時間露光風にと考え、1/30秒のシャッター速度で連写したものも試しましたが、繋がりが悪くいまいちな結果になったので、素材の時点である程度の低速シャッターが必要なようです。(ちょっと残念)
また、枚数も10枚程度だと微妙な結果となったので、最低20枚は素材がほしいところです
ファイルからスクリプト、ファイルをレイヤーとして読み込みを選びます。 |
参照を押して、素材を20枚以上選択し、開くをクリックします。 |
すべてのレイヤーを選択し、レイヤー、チャンネル、パスの右のほうにある「▼三」という感じのマークをクリックして、スマートオブジェクトに変換をクリックします |
上のメニューから、レイヤー→スマートオブジェクト→画像のスタック→平均値を選びます。 |
あとは、しばらく待てば、このような長時間露光風の写真に仕上がります。 |
素材の撮影の時点で、三脚が必要などやや敷居は高いですが、手持ちのNDフィルターだけでは十分な低速シャッターが出せないと撮影環境だったり、Photoshopは持ってるけどNDフィルターは持ってないし、NDを買ってまで狙うのはなかなか敷居がって思ってる方などにも使える方法だと思います。
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