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絞りによる作画 シャッター速度による作画

シャッター速度による 動きの表現

絞りやシャッタースピードは、ただ適正露出(明るさの調整)だけにあるのではなく、絞りもシャッター速度も、作画上重要な役割を持っています。

シャッター速度は、動き=ぶれの表現の調整 という働きもあります。
スローシャッターは、動いてる物が大きくぶれて、動きを表現できます。
速いシャッターは、動いてる物のぶれを止めて、瞬間を切り取ることもできます。

ここでも、全く同じ作例を上げてますが

シャッター速度の違いによる描写の違いを見てください

高速シャッターの例 (1/800s)
一部きりだし

上の写真から、一部分を切り出しました
こちらは、1/800s という比較的
高速シャッターでとったときの
写真です。
シャッター速度が速いため
水がその場で止まったような感じに
写っています。

高速シャッターで撮影すると
動いてるもの の一瞬の状態を
写し止めることができます。

低速シャッターの例 (シャッター速度 1/4s)
一部きりだし

こちらの方は、水が流れてるように
見えますよね
低速シャッターになると、
滝の水のように、動きのあるものは
露光時間中に大きく動くため
ぶれて写ります。

絞りによる描写の違い

絞りは、被写界深度の深さを調整すると言う働きもあります。この被写界深度の違いで、全く違う描写になります

またまた、同じ作例があるやつですが、二つの写真の 背景のボケの大きさ 中央の人形の引き立ち方 に注目してください

絞りを開いて撮った
ピントの合ってる範囲が狭い
被写界深度が浅い写真です。
絞りを絞って撮った
ピントの合ってる範囲が広い
被写界深度が深い写真です。

詳しくは、こちらのページで扱ってますので、ぜひ見ていってください

プログラムAE と 絞り優先AE・シャッタースピード優先AE

最近のカメラは、ほとんどがプログラムAE と言われるモードを持っています。(シャッタースピードも絞りも カメラ任せに出来るモード)

ふつうに撮る分には、このモードで十分ですが、カメラには、作画意図というのはわかりませんから、光が十分あるときは、レンズ性能が高くなるように数段絞り、光が少な目のときは、手ぶれが起きにくいように、できるだけ絞りを開いて、シャッター速度を稼ぐと言う感じで動くだけです。

ですから、背景のぼけの量をコントロールしたいときや、動きを表現するぶれを出したい、瞬間をピタリと止めたい、と言った作画のねらいがある場合は、絞り優先や、シャッタースピード優先 AEと言ったモードを使ってみてください

ただし、 絞り優先 や シャッタースピード優先を利用する場合、設定がカメラの限界を超えないように注意する必要がありますその話しは次で扱います。

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