Top デジカメを始める方へ デジカメの使い方 基本的な写真の話 撮影テクニック PCの操作 デジカメ用語集 フィルム 使用感
スポンサードリンク

FinePix F200EXR 個人レビュー

EXR・ダイナミックレンジ拡大モードによるダイナミックレンジ比較

F200EXRのEXRモードには、ダイナミックレンジを拡大して、白飛び、黒つぶれを減らすモードがついていて、これもまた売りの一つとなっています、実は、このEXRのダイナミックレンジ拡大のほかにノーマルモードなどでもソフト的にダイナミックレンジを拡大する機能もついていてちょっとややこしいのですが、ここでは、EXR・DR拡大とノーマル・DR拡大という風に言い分けることにします

実際、DR拡大がどの程度効果があるのかを、EXR・DR拡大でテスト撮影してきました、それと、別の日に別の場所なのですが、ノーマル・DR拡大とEXR・DR拡大の違いを見てみたいと思い撮影してきました

EXR・ダイナミックレンジ拡大モードのダイナミックレンジ比較


この赤の部分が特に差がわかりやすいところになってますので注目してみてください

ダイナミックレンジ800% ダイナミックレンジ400%
撮影データー
ISO200
シャッター速度 1/17s
絞り F3.3
撮影データー
ISO800
シャッター速度 1/70s
絞り F3.3
ダイナミックレンジ200% ダイナミックレンジ100%
撮影データー
ISO800
シャッター速度 1/60s
絞り F3.3
撮影データー
ISO800
シャッター速度 1/60s
絞り F3.3

EXR・DR拡張モードは、リンク先を見ていただけるとよりはっきりわかると思いますが、効果は一目瞭然という感じです、とくに800%では、窓ガラスの部分が全く飛んでないという、拡大ぶりにはびっくりしました

で、実は、この撮影をした後に、ノーマルモードなどでもEXRモードとは全く別の手法でダイナミックレンジを400%まで拡張できることを知りその差は何なんだ!??? ということで、全く別の場所でとり比べをしました

EXR・DR拡張モードとノーマル・DR拡張 の撮り比べ(ハイライト部分)

ノーマルモードとEXR・DR拡張モードでは、画素数が変わるためノーマルモードの方は、同じ大きさになるように縮小した物も用意しました

ハイライト部分(白飛びの比較)

ノーマルモード
DR400%
ノーマルモード(縮小) EXR・DR拡張モード
ノーマルモード
DR200%
ノーマルモード(縮小) EXR・DR拡張モード
ノーマルモード
DR100%
ノーマルモード(縮小) EXR・DR拡張モード

二つの画素を、高感度と低感度にわけて、ハイライトとシャドーをお互いに補完しあうことで広いダイナミックレンジを実現したEXR・DR拡張モードとシャドー部分を、画像処理によって、明るくすることで広いダイナミックレンジを確保するノーマルモードのDR拡張

この二つの手法の違いによって、効果に違いが出るのかどうかと言うのを見てみたくて比較画像を撮ってきましたが、見ての通り、全くといっていいほど違いはなくノーマルモードのDR拡張でもEXRモードでのDR拡張でも高い効果が得られてるのがわかります

効果は同じだが、使用できる条件が違う EXR・DR拡張モード と ノーマル・DR拡張

効果の方は、上の実験撮影の結果を見る限りほぼ同じなのですが、じつはこの二つには大きな違いがあります、EXR・DR拡張モードは画素数が半分に減るというは、とりあえずこっちにおいといて、実は、ノーマルモードのDR拡張を利用するには、感度が高くないと利用できないという制限がついてます

DR200%に設定するには、ISO200以上、DR400%に設定するにはISO400以上で初めて設定可能となります、対して、EXRでは DR800%のみ ISO200固定(おそらく、ノーマル・DR拡張の方式を併用してると思ってます)DR400%から下は、最低感度であるISO100から、つまりどの感度でも問題なく設定可能という違いがありました、シャドー部分のノイズなどに違いが出ています

EXR・DR拡張モードとノーマル・DR拡張 比較(シャドー部分のノイズ)

ノーマルモード
DR400%
ノーマルモード(縮小) EXR・DR拡張モード
ノーマルモード
DR200%
ノーマルモード(縮小) EXR・DR拡張モード
ノーマルモード
DR100%
ノーマルモード(縮小) EXR・DR拡張モード

ノーマルのほうは、すべてISO400で撮影して、EXR・DR拡大モードのほうは、ISO100で撮影しました

F200EXRは、ノイズの処理がうまく、ISO400でも普通に使えると思える画質ではありますが、やはり、ISO100で、DRを拡大できる、EXR・DR拡大モードのほうが、ぐっとシャープで切れもあり、ノイズも少ないのがわかります、縮小しても、やはりISO100で撮影した方がきれいでした

特に、このDR拡大は、比較的明るい昼間などISO感度を低くして撮影可能な時にお世話になる可能性が高い機能でもあるので、もっとも画質の良い最低I感度から、400%のDR拡大が使えるEXR・DR拡大モードは、ノーマルモードでのDR拡大に対して大きなアドバンテージといえそうです

EXR・ダイナミックレンジ拡大モードは、積極的に使っていきたい機能だと個人的には強く感じました、またノイズが増えるとはいえ、ノーマルモード(1200万画素)でも十分効果の高いDR拡大がついてるのでF200EXRは、ほんとに白飛びに強い機種と言っていいと感じます

画素数が下がってもノイズが少ない、EXRでの拡大を選ぶか、若干ノイズが増えても、画素数はキープしつつ、広いDRを持たせられるノーマルモード・DR拡大を選ぶかは、好みで選んでいいかもしれません

また、どちらも、オートダイナミックレンジ拡大がついているのでオートにしておけば、極力白飛びを防ぐ撮影が可能で、いちいちここは飛びそうだからなどと考えないでもいいのも、簡単にぽんと撮影して、それなりにきれいに写せるという気軽さを作り出してる感じで、誰にでもお勧めできる機種になってる感じです

手ぶれ補正の効果を検証

スポンサードリンク

おすすめ記事

デジカメの撮り方・使い方に戻る