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Nikon Z7 | Nikon D850 |
ニコンからやっと、本格的なミラーレスカメラNikonZシリーズが発表(2018年8月)されました。普段からニコンを使っていることもあり、友人からD850との比較を書いてほしいと頼まれたので、まだ発売もされていない状態ですが、スペック上から予想できる範囲で比較していきたいと思います。あくまで実物を触っていない状態でスペック上だけでの比較だという点をあらかじめお断りしておきます。
それともう一つ、Zシリーズは個人的にはかなり期待値が高く、Z7とD850どっちがおすすめかと言われたら、Z7と言いたくなるほどなので、バイアスがかかってるかもしれません・・その点もご了承ください。
実際にZ7を購入しました。購入理由や使用感などはこちらに書きました。
おまけ:2018年9月に入ってから急に、フルサイズミラーレスがどんどん出て戦国時代の入った印象があります、そこでD850との比較ではなくなりますが、フルサイズミラーレスを選びたいけど「ソニーのα7III」か「キヤノンのEOS-R」か「ニコンのZ7/Z6」のどれがいいかという個人的な感想もこのページの最後に付け足しました。
そのうえで私としての現時点でZ7とD850どちらがおすすめかというと、こうなると考えています
Z7がおすすめの人
D850がおすすめの人
一旦保留して評価や評判が固まるのを待った方がいい人
以下は、なぜそう言えるのか、いくつかスペック比較をより細かく書きました。
Z7 | D850 |
4575万画素 | 4575万画素 |
スペック上の画素数は全く同じで、極めて高解像度のセンサーを搭載しています。違いとしてはZ7は像面位相差用の画素がある点ぐらいです。個人的にはNikon1や他社の像面位相差搭載ミラーレスなどの写真を見る限り、目くじらを立てるほどの影響はないと感じているので、ほぼ同等だと思います。
Z7 | D850 |
35mmフルサイズ | 35mmフルサイズ |
こちらも、全く同じセンサーサイズなので、レンズ設計の有利不利による影響を除けば表現力は基本的に同等といえます。
Z7 | D850 |
ボディー内手振れ補正 | VRレンズのみ |
Z7はセンサーシフト式の手振れ補正を持っているため、マウントアダプターを介して手振れ補正機能のないレンズを使用した場合でも、手振れ補正の恩恵を受けることができるため、D850よりも手持ち可能なシーンが広がります。
これは、あくまで私の希望的な部分ですが、超望遠はレンズ内手振れ補正が必要かもしれませんが、基本的にはレンズ側に手振れ補正が不要となるため、レンズ設計や製造が簡略化でき、同クラスのVRレンズより少し安くなるかもしれません。(なるといいなぁ・・)
Z7 | D850 |
EVF・モニター 視野率・約100% |
光学(OVF)・モニター 視野率・約100% |
Z7は、基本EVFによる撮影ですが、操作をすることなくモニターへの自動切り替え可能。EVFのメリットとしては、撮影結果をファインダー上で確認しながら露出補正やピクチャーコントロールなどを決められる点、太陽のような強い光源を写真に入れる際に強烈な光で目にダメージを与えることがない点があげられます。MF時にピント面を拡大表示することで精密にピント合わせが可能な点も大きなメリットといえます。
Z7のファインダーデメリットとなりうる可能性としては、ファインダー内で高速で動いている被写体の見やすさがあります、他社ではスポーツ撮影に十分対応できるミラーレスもあるので、実際使わないととわかりませんが、捉えにくい可能性はあり得ます。
D850は、光学式のファインダーを利用しているため、タイムラグが存在せず、心地よい自然な見え方が大きなメリットといえます。タイムラグが存在しないためファインダー内で高速で動いているものを見失いにくい
*ファンミーティング開場で5分ほどZ7を触った時のファインダーの感想
さすがに望遠側でばっとカメラを振るとちょっとぼやけましたが、撮影中はEVFだということを忘れてしまったほどでした。用意された被写体は、ポートレートとテーブルフォトだったため、動体撮影の追尾性能や表示タイムラグについては確認できませんでした。
正直、大げさだよって感想になってしまったので、店頭などで実機を触れる機会があれば覗いてください
Z7 | D850 |
ハイブリッドAF (像面位相差/コントラスト) 493点 |
TTL位相差検出方式 フォーカスポイント153点 |
Z7は、AF精度の高いコントラスト検出式も併用する点からも、AF精度については間違いなく高いはずです。ファインダーのほぼ全面にAFポイントがあるので、三脚に固定した状態で雲台を動かさずとも希望の場所にAFが可能な点は三脚で固定することの多い風景やテーブルフォトにとっては大きなメリットと言えます。
AF速度については、これは使ってみないとわからない部分です。他社のミラーレスには像面位相差でスポーツ向け一眼レフにも匹敵するほどのAF速度を持つミラーレスは存在しますが、ごく一部である点やそのメーカーもその域に達するミラーレスを出すまでに3世代かかっている点などから、初代機であるZ7でいきなりD850相当のAF速度が出せるのかというと、可能性はあるが厳しい条件ではないかと思います。
D850は、D5と同クラスのAFセンサーを搭載しているだけあって、高い精度と速度、そして信頼性のあるAFだといえます。長年積み上げてきたノウハウと信頼感ではD850といったところです。
Z7 | D850 |
起きない | あり 影響を減らすには設定が必要 |
Z7は、シャッター幕動作による振動はありますが、ミラーはないのでミラーショックが起きたら、むしろホラーかなにかです。ミラーショックのような強い動作振動はないので風景のような三脚を使って高い解像度を狙う撮影においてはD850よりもZ7を選択した方がよいと考えます。
D850は、ミラーショックの影響を減らすには、ミラー動作を行ってから数秒おいてからシャッター動作に入るシャッターディレイモードなどを利用する形になります。当然ながら撮影テンポは悪くなってしまいます。
*Z7のシャッター音を録画させてもらいました。
D850の音は取れてないので比較ではありませんがシャッター音の雰囲気はわかると思います。一眼レフと比べるとかなりおとなしい音で、ミラーショックもないので手に伝わる振動ほとんどありません。サイレントモードにするとほんとに「無音」で撮影可能です。あくまで個人の感想ですが、同じフルサイズミラーレスのαシリーズと比べても、シャッター音と駆動振動ともにおとなしいと感じがしました。
Z7 | D850 |
約330コマ | 約1840コマ |
Z7は、ちょっとバッテリーは心もとなく、予備バッテリーは必要そうです、やはりミラーレスは一眼レフと比べてればどうしても消費電力は大きくなります
D850のバッテリーの持ちは文字通りの意味でミラーレスとはけた違いでバッテリーに関しては一眼レフの強みと言えます。*バッテリーが持つといわれる他社のミラーレス(600枚前後)と比べても1800枚は文字通り桁が違います
Z7 | D850 |
約675g | 約1005g |
24-70mm f/4 S | 24-120mm f/4G ED VR |
約500g | 約710g |
合計 | 合計 |
約1175g | 約1715g |
望遠側の焦点距離がかなり異なるので純粋に比較は難しいのですが、同じF4通しの標準ズームを取り付けた場合の重さの比較としては、Z7のほうが500g以上軽いという結果になりました。イメージとしては500mlのペットボトル一本分軽くなっているいうことになります。一日持ち歩くとなると結構大きく感じられると思います。
もし、動画撮影で電動スタビライザを利用したいといった場合も、少し調べた感じでは対応重量1.5kgのモデル(6万)と対応重量2.5kgのモデル(10万)ではかなり値段に差があったのでそういった面でも500gの差が効いてくる可能性はありそうです
Z7 | D850 |
XQDシングルスロット | XQD・SD UHS-IIダブルスロット |
D850はSD UHS-IIとXQDのダブルスロットとなっているため、D850は多重保存しやすい、対してZ7/6は、多重保存するにはおそらく、テザー撮影でPCにデータを自動転送させるぐらいしかなくかなり面倒なので、手軽に撮影と同時に多重保存できるD850は安心感が高い
(個人的には端子面がむき出しになっていないXQDは外的要因でデータが飛ぶことは少ないのではないかという気もしますが、感覚でしかなく統計も取れないので)
で、この項目を入れるの忘れた言い訳ですが、シングルスロットのD700でクリティカルな状況になったことがないため、言われるまで完全に抜け落ちてました
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S | AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR |
レンズについては、スペックやMTFなどよりも実際にとられた写真を何枚かみて、自分のフィーリングにあってるか、実際に触って使い勝手はどうかという面が大事なので、MTF曲線の比較にほとんど意味はないと思いますが、興味というものはあるのでついやっちゃいました。
NikonZシリーズは、光学性能を追求しやすいマウントと、光学性能を追求したモデルにはS-Lineというブランド、おそらくキヤノンのLレンズなどに相当する名称を与えているという方針を打ち出しているので、MTF曲線上にも光学性能特性の良さが現れてないかと思い、Zマウントのローンチレンズで唯一のズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」とニコンのエース級ズームレンズ「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」のMTF曲線を比較してみました。
広角側では、NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sは周辺部までコントラストが高くぬけがよいのがわかります。解像力を表す30本/mm(S30・M30)の値も「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」に引けを取らない値で、かなりの光学性能を持つレンズだと期待できます。
望遠側も、「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」と比べても引けを取らない値に見えます。とくに解像力を表す30本/mm(S30・M30)の中心部分の値はかなりよく見えます
さすがに、光学性能を追求したとされるS-Lineだけに、現行のニコン標準ズームのエースと比較しても引けを取ってないなという印象です。もっともAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRは解放F値が2.8なので、F4まで絞ればMTF曲線の値はより良い値を示すはずなので、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRのほうが若干上かもしれません
MTFはレンズ性能の一部でしかないので、実際にとった写真をみて気に入るかどうかのほうを重視した方がよいので参考程度に
ソニーαシステム α7III |
メリット
デメリット
α7IIIをおすすめできる方
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キヤノンEOS-Rシステム EOS-R |
メリット
デメリット
EOS-Rをお勧めできる方
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ニコンZシステム Z7/Z6 |
メリット
デメリット
ニコン Z7/Z6をお勧めできる方
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とこんな感じになります。
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