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いろいろ検討していたのですが、Z7の価格がほぼ安定したと判断して、Z7を購入したのでその使用感などをまとめてみます。
現在の価格(アマゾン)
候補としては、やはりαシリーズやEos Rやパナソニックのミラーレスなどもありましたが、そのなかでZ7を選んだ理由としては
・Fマウントの望遠レンズ70-200F4を持っていた
αシリーズなどほかのマウントの場合、望遠レンズも購入しなければならないという点でやはり負担が大きいと判断して、Zシリーズとなりました。レンズがあるというのがZシリーズを選ぶ理由としては最大の物でした。
同じZシリーズでもバランスも良く、価格も安いZ6を選ばなかった理由ですが、正直に言えばほんとに、最後のクリックの瞬間まで悩みましたが、Z7を選んだ自分への言い訳はこれです
・ローパスレスの切れ味のよさを体験したかった。(Z6はローパスあり)
・トリミング耐性が高い
少し望遠が足りないといったときにトリミング耐性が高い方がのちのちつぶしがきくのではないかと判断しました。35mm換算焦点距離で2倍相当までトリミングしても1000万画素のこるため、十分な解像度を残せるのではないかと考え+10万は出せると判断しました。
・シングルスロット
Zシリーズのシングルスロットは、懸念材料としてよく見かけますが、個人的にはあまり大きな問題にはならないと考えました。理由としては、一つ目として同じシングルスロットのD700で問題がなかった点、もう一つはメディアの違いです
ぶっちゃけて言えば、XQDはSD UHS-IIと違ってそう簡単に消えそうにないよね・・・たぶん←(統計データがないので)ってことです。
なぜ、そう考えたかというと、データが消える理由は大きく分けれて「物理障害」と「論理障害」の二つがあります、致命的なのは物理障害で静電気でチップを破壊してしまった。カードを曲げてしまった。水没など物理的な破損のことで、まずデータを取り返せません。その点でXQDはSD UHS-IIに比べて物理障害が起こりにくいと考えられます。
たとえば、最も起こりやすいであろう静電気による破損の場合、SD UHS-IIは全体の1/3近くが端子のため手で持った時に指と端子の距離が近く指先から端子へ電気が飛びやすい、XQDは端子面がケースの裏の奥のほうにあるために、故意に端子入り口付近を触らない限りは簡単には電気が飛びにくい構造になっています。また、大きさも大きいため強度も上げやすいですし、紛失もしにくい、致命的なデータ消失につながりやすい物理障害に対しては、SD UHS-IIよりもXQDのほうが強い(はず)です
一方、論理障害は書き込み時に書き込みエラーを起こし、正常なインデックスが読み取れなくなった(これが起きると全部消えたように見える)、操作を誤って全削除してしまった。などがありますが、これらの論理障害は物理障害に比べソフトウェアで復旧できるの可能性がかなり高いのです。
絶対はありえないのでダブルスロットのほうがより確実にデータを保護できますが、物理障害に強いXQDであれば、ダブルスロットにこだわる必要はないと考えました。
・瞳AFがない
これは、私個人があまり人物の撮影をしていないので、大した問題ではなかった点
もう一つは、Z7の顔認識AFの検証などを見ていると、瞳にピントを合わせようとしてるように見受けられたので、名称としては顔認識としているが、内部的には瞳を認識してるのではないかと思っています。
・バッテリー
これは、ほかのレビューなどでも600枚(カタログ値の2倍)以上とってもバッテリーが残っていたなどをみて、意外と持つということが事前に分かったので大きな問題になりませんでした。
バッテリーについて追加:バッテリーはかなり使い方に左右されます。AF-Cで常にAFを動かしながら撮ると、ほぼ公表値前後でバッテリーが切れました。撮影スタイルによっては、予備バッテリーは必要かもしれません。
シャッター速度は1/250秒で固定して、iPhoneのスローモード240FPSで撮影しました。比較用にD700のブラックアウトも撮影しています。
Nikon Z7は、およそ0.14〜0.2秒ほどのブラックアウト・表示タイムラグは0.02秒ほどでした。D700は、およそ0.08秒ほどのブラックアウト・表示タイムラグは0秒でした。ブラックアウトはスポーツ機ではないD700と比べても2倍ほどあるので、プロスポーツや野鳥など一瞬を狙う撮影では気になるかもしれません。もしその分野で使用するのならドットサイトを使うなど一工夫いるかもしれません。
私個人としては、静止物を撮ることが多いので、このブラックアウトはそれほど気になりませんでした。
まずはぶれてしまった写真を
あまりいい写真じゃないのですが・・
葉っぱの部分を確認すると
見ての通り、わずかにぶれがあります。高画素機なので縮小したら気にならないレベルではあるが、せっかくの高解像度レンズと高画素機がという感じです。この写真じつは魔の1/80秒だったのです。
この問題は、シャッター動作の制御に少し手を入れるなどファームウェアで修正できる可能性があるため、あくまでも初期のファームウェアでの問題だと思ってください
シャッター幕動作に伴う振動が原因で1/80秒前後でわずかにぶれることがあるようなのです、D700などでは気にならなかったのでおそらく高画素機のZ7ゆえかもしれません、ではこれはどうにもならないのかというと、防ぐ方法は三つあります。
現状考えうる対処方法
1・電子先幕シャッターを使用する
カスタムメニュー→d5の電子先幕シャッターをオン(デフォルトはオフ)にするだけで、シャッター機構ブレの原因となる先幕の動作がなくなるため、この問題は発生しなくなります。
ではなんで、電子先幕シャッターがデフォルトでオフなのかというと、この二つの点を気にしたのだと思います。
デメリット:最高シャッター速度が1/2000秒に制限される・電子先幕シャッターをデフォルトで採用したα7RIIIで指摘された高速シャッター時にボケがかける問題を回避するため
露光ムラが発生する場合がある・電子先幕はレンズによって制御を変える必要があり、純正レンズであれば問題ないと思われますが、サードパーティ製のレンズだと起こる可能性がある
2・サイレントモードを使う
静止画撮影メニュー→サイレント撮影をオンにする、これも機構ブレを防ぐことが可能で露光ムラなども発生しません。
デメリット:ローリングシャッターゆがみが発生するため、動き物などを撮ると大きくゆがんで写ってしまう
3・低速限界設定を1/125秒に設定する
静止画撮影メニュー→ISO感度設定で低速限界を1/125秒にする、シャッター機構ブレは1/80秒で発生するのであれば、単純に1/80秒を避ければよいわけです。なので低速限界を1/125秒に設定してしまえば、ISOが振り切らない限り1/80秒までシャッター速度が落ちてくることはなくなります。
デメリット:はやめにISOが上がっていくので、高感度ノイズが気になる。
4・ファームウェアで何とかしてくれるようにニコンに頼む
ファームウェアの更新で治ればそれに越したことはないですよね
個人的には、電子先幕シャッターが使いやすいかなと考えています。
ぶれていなければ、このサイズで撮影しても
ここまで写っていました
これだけの解像力があるので、トリミング耐性の高さを感じられます。
細かく検証はできてませんが、気になる点が出てきました。AF-Cの時にAFが完全に迷うとそのままAF動作がそのまま止まることがありました。その場合はちょっとピントリングを少し回してあげるなどをすると動作します。AF-Sでも同じかはしっかり検証できてません
ただ、一眼レフに慣れているために最初は戸惑ったところもありました。当たり前の話なのですが、電源がオフのときは真っ暗です。一眼レフの場合電源オフでも見えるので、まず覗いて大雑把に構図を考えながら電源を入れてピントを合わせるみたいなルーチンで撮影してたので、見えない!!となったことが何度かありました
もう一つは、シャッターチャンスを長く待つようなシーンでは、標準の設定では30秒でファインダーがオフになるので、いざってときに慌てることになるので、パワーオフ時間から、半押しタイマーの時間を状況に合わせて変えたほうがいいようです
これは、慣れの問題なので、慣れてしまえばなんともないと思います。
まぶしさを感じずに太陽を入れた写真がさっと取れます。
圧倒的に目が楽です、たとえモニターを使ってもD700のようなモニター稼働しない機種では顔が太陽のほうに向いてしまうのでかなりまぶしいのですが、EVFファインダーを覗くZ7ではまぶしさも感じず、EVFファインダーが白くなることもなく、太陽を入れられました。
太陽を入れた撮影をする場合は、この一点だけでも一眼レフからミラーレスへ乗り換える十分な理由になりえると感じました。もちろん、センサーに強い光が当たるのでセンサーへのダメージは覚悟する必要はありますが、それでも網膜へのダメージよりはいいと思います。
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