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一般的にはコンパクトカメラは小さくて軽くて簡単一眼レフは大きくて重くて難しいと思われてますが、個人的には、大きくて(重い)は認めますが、難しさではむしろ銀塩のズームコンパクトの方が難しいと思います。
その理由は以下によります
一眼レフにはパララックス(視差)がない
ファインダーではちゃんと見えてるはずなのに、いざ現像してみると両サイドがばっさり切れてしまって、記念撮影が台無しとかストラップが写ってしまってた、なんて経験がコンパクトタイプをお持ちの方はあるのではないでしょうか?
これは、ファインダーと写すレンズが違う場所にあるからなのです。当然ですが、近いものを撮るほどそのずれ方は激しくなっていきます、一眼レフは、下の図にもあるように、実際に写すレンズからの光を鏡で曲げてファインダーに写してますので、ファインダーで見える画像とと実際に写る画像にずれがないわけです。
これを、別の例えで説明します。
コンパクトは二つ目があると思ってください、一つは、実際に写す目 もう一つは、写す場所を決める目です。
実際に、人間の目でやってみてください、右目は、写す目 左目は、写す場所を決める目だと思ってください、まず、右目を閉じて、一カ所を見てください、そのままの位置で、左目を閉じると同時に右目を開けると、見える位置がずれて、見えてたものが見えなくなったり、見えなかった物が見えたりしたはずです、これがパララックス(視差)です。
見てる目が左目から右目に変わったので、見える位置などがずれてしまったのです。このずれは、物が目に近ければ近いほど大きくなります。その極端な例としては、また右目を閉じて、左目を開けたまま、右目のすぐ前に人差し指を立ててみましょう、人差し指はほとんど見えないはずです。ところが、右目を開いて、左目を閉じると・・ 人差し指はばっちり見えます。
コンパクトカメラもこれと同じです、写す目(レンズ) と 決める目(ファインダー)の位置が違うので、どうしても、こういうずれは存在します。極端なことをすれば、レンズに白紙をかぶせて、ファインダーをのぞいても、白い紙は見えません、でも・・シャッターを押せば、白い紙しか写らないというわけです。
それに対して、一眼レフは、一つ目小僧です、だから「一眼」 と言うのですが、写す目 も 写す場所を決める目 も同じ目を使います。上の実験で言えば、右の目で見て、右の目で写すわけですから、目に近い遠いも関係ありません、同じ目なんですから、ずれるわけがないのです。レンズに白い紙をかぶせて、ファインダーをのぞくことをやっても、ファインダーで白い紙を確認することができます。
コンパクトカメラと一眼レフのファインダーの見え方の違い
コンパクトの場合、全体が、ファインダーで見えてる範囲です。 赤で囲んだあたりが、実際に写る範囲になります。 黄色い線が、ファインダーをのぞくと見える、フレームライン(のつもり)ですが これは被写体との距離によって、実際に写る範囲がずれてしまうため あくまで、目安程度にしかなりません。 #近い距離になると、ずれが大きくなり、ファインダー内に収まりきらない場合もあります。 *真ん中の黄色枠はAFエリア(のつもり)です。 |
こちらが一般的な一眼レフの場合、 緑色の部分がファインダーで見える範囲で、写真全体が実際に写る範囲です。 一眼レフの場合、被写体との距離によって写る場所がずれるようなことはありません また、ファインダーで見える範囲(緑の部分)ですが、 カメラによってはもっと実際に写る範囲に近いものもありますし、 F5やEOS1Vと言った最高級機に至っては、ほぼ同じものまであります。 |
こう写したいと思って、ファインダーで写す場所を決めても、それが本当にその位置で写ると言い切れない、このパララックス一つとっても、コンパクトの難しさというのがわかるかと思います。
他の一眼レフの有利な点
ほかにも、私が一眼レフに比べて難しいと思える点は、あまりに情報を隠しすぎて、手持ち撮影が可能な撮影状態なのかすら判断できない機種がほとんど・・ と言う点と、高感度フィルムを使えば、ある程度は緩和できるとはいえ、銀塩ズームコンパクトはレンズが異様に暗いので手ぶれしやすい、この2点も、個人的に コンパクトカメラが難しいと感じる部分です。
まぁ、このの2点に関して言えば、高級コンパクトは、しっかりとしてるので除きますが・・
そのほかのメリットも併せて、一眼レフのメリットを箇条書きで書くと
デメリットは
といったところです。
メリットはわかったけど、難しくない? という点についても、最近の機種ならAFも自動露光も当たり前で、基本的な操作はコンパクトと何も変わりません、むしろ、ファインダーの像にずれがない分、一眼レフの方がはるかに簡単とも言えます。
個人的には一眼レフの方をおすすめしたいです。
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